LTEスマートフォンの時代が到来した!
いよいよ、NTTドコモから、Xi(クロッシー)対応のスマートフォンが発売開始されました。Xiは3.9世代通信方式とかスーパー3Gなどと呼ばれる、既存の3Gサービスの5〜10倍の通信速度でデータ通信が可能なLTE方式を採用した新しいネットワークです。どうも市場ではauでも取り扱いが始まったiPhone 4Sばかりに目が奪われがちですが、私は技術的にはこのXi対応のスマートフォンが気になって仕方ありませんでした。従来の3Gネットワークと別の通信インフラを使っていることで、Xiが普及すればネットワークの混雑の解消にもつながります。Xi自体は昨年12月からスタートしていますが、これまでデータ通信端末しか発売されてきませんでした。しかし何よりこの新しい通信方式に対応の、通話も可能な端末がいよいよ発売開始になるとうことで、ワクワクしています。
ケータイサービスはこれまでおよそ10年程度のサイクルで無線通信方式に関する技術革新があり、世代交代を続けてきました。第1世代(1G)のアナログ方式、第2世代(2G)のデジタル方式ののち、現在主流の第3世代(3G)は2001年に商用サービスを開始したFOMA(W-CDMA方式)から始まりました。すなわちFOMAスタートから10年を経た今年、いよいよ次世代方式となる(3.9世代という中途半端な表現が好きになれないが)LTE方式が本格的に商用化されたということになります。このLTE方式はKDDIほか他の各キャリアでも採用を決めており、今後主流の通信方式となっていくことは間違いありません。
このLTE方式は、日本のほか、北米や韓国などでもスタートしています。じつはご縁があって、先月ソウルに渡航し、日本よりも一歩早く発売開始されていたLTE方式のスマートフォンを現地で体験させていただく機会を得ました。私が試用したスマートフォンは、NTTドコモが近日発売開始するOptimus LTE L-01Dと同型の現地モデル。LTE方式と言われても、外観はこれまでの既存のスマートフォンと大きな違いは無く、目新しさを感じるものでもありません。ところが、アプリやサイトなどのコンテンツを利用すると、その実力をひしひしと感じるのです。
たとえば、マップの表示などではかなり重宝します。スマートフォンが一番便利だと感じたのはマップなどの地図機能です。従来のケータイでは、地図アプリにたどり着くまで手間がかかるので、あまり使う機会も無かったものの、スマートフォンではマップのアイコンをタップするだけですぐにその場所の地図や航空写真を表示させることができます。この使いやすさから、マップ機能を愛用されている方も多いはず。この地図表示が、LTE方式ではじつに軽快なのです。サクサク、スイスイと、地図が表示されるのです。拡大縮小などすると、これまでのスマートフォンではそのたびに地図データの読み込みがあり、画面に表示されるのを待っていたと思うのですが、LTEならば表示は一瞬です。しばらくLTEスマートフォンを使って軽快さに慣れてしまうと、従来の3G方式スマートフォンに戻れなくなってしまうほど。

<アンテナマークの横に表示されている「LTE」に注目。地図の表示がじつに軽快>
ちなみに、韓国や北米など、世界ではLTE方式のことを第4世代(4G)と呼んでいます。この世代の表現も定義はあいまいで、日本では既存の第3世代の技術を活用し発展させながら限りなく第4世代の通信速度に近いということで3.9Gとしていますが、ITU(国際電気通信連合)ではWiMAX(日本ではUQコミュニケーションズが採用)やHSPA+(同じくソフトバンクモバイルやemobileが採用)も4Gと呼称してよいとする声明を発表しています。なるほど、そう定義されてしまうとすでにわが国はすでに4G大国なんですね。
わが国では、あえて表にはLTEという通信方式名称やその技術よりも、Xiというブランドの認知に努めるような傾向のプロモーションが多いようです。しかし、ブランドの浸透も重要なのですが、それがどれだけのポテンシャルを持った技術なのかを知っていただくような機会も重要でしょう。ソウルでは、若者が集まる繁華街・明洞(ミョンドン)で、LTEがどのようなものかを実体験できる特設ブースを用意し、通りがかりの市民に積極的にLTEという技術を肌で感じてもらう取り組みが行われていました。とても分かりやすく、その技術的な素晴らしさに多くの市民が驚嘆していました。日本でも、こうしたプロモーションの手法は参考になるのでは。



<日本でいうと渋谷に相当する若者の街・明洞。ここをLTE訴求のキャンペーンがジャックしていた>






