5月のゴールデンウィークに対して、先週末からの連休をシルバーウィークと言うそうです。先日、報道番組を見ていたら、このシルバーウィークは近場での旅行機会が増加傾向にあると共に、休日の過ごし方について「家族の絆を大切にする」傾向が強まったということでした。東日本大震災で大きな被害を受けた東北沿岸の惨状を見ていると、有形の資産よりも家族との心の絆や思い出を残すことのほうが重要と考える人たちが確実に増えているのでしょう。
もちろん、家族とのコミュニケーションにケータイは欠かせません。震災時に、それまで当たり前に使えていたケータイが輻輳(ふくそう)で使えなくなり、長時間に渡って通話もメールも使えず家族の安否が確認できなくて不安を感じていた方はとても多かったのではないでしょうか。私もその一人でした。
そして改めて、大災害時に家族とどう連絡を取るかということを真剣に考えた方も多いと思います。とくに被災された方々ほど、こうした気持ち強かったことはいうまでもありません。そんなわけで、万が一に備えて家族で連絡手段を決めておこうということを啓蒙し、また万が一の際にケータイで連絡を取るためのちょっとしたノウハウをまとめた冊子『災害に備えよう! 家族が集まったらいますぐやるべき10のコト』が作られました。作成したのはNTTドコモ東北支店。そして東北で実際にケータイがつながらない環境を実体験された現地のスタッフのみなさんが制作に携わり、厳しい環境を経験されたからこそ出てきたアイデアが詰まっています。私も監修という形で制作に協力させていただきました。
基本的に、こうした大規模な災害が起こるとケータイは大混雑し、通話やメールは使い物になりません。Facebookやmixiなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は比較的につながりやすかったようですが、まだまだSNSは万人向けとはいえません。こんなときはやはり「電話番号」をID代わりに検索可能な「災害用伝言板」の活用が有効といえそうですが、これも日ごろから使い慣れておく必要があります。そして何より家族同士で緊急時の連絡手段について取り決めをしておくことが大切であることを、この冊子は説明してくれています。
ケータイが混雑すると、通信に「規制」が掛けられます。たとえば90%規制となると、10回のうち1回という割合でしか通話や通信がつながらなくなります。では「10回のうち1回はつながるではないか」と思ったら大間違い。連絡先の相手も規制対象エリアに居たら10回に1回しかつながらない訳です。となるとつながる確立は100回に1回ということになるわけです。実際にはもっとつながりにくかったりします。
では、何とかコミュニケーションする方法はないのでしょうか。本冊子では、こんな裏技が紹介されています。
たとえば今回の震災では関東以北のエリアが通信規制の対象になりましたが、関西や九州など、それ以外の地域ではそれほど通信に影響を受けなかったと聞いています。たとえば東北エリアから、関西の親戚や知人に連絡を取り、そこから中継してもらうような形で、東北エリアにいる家族に連絡を取ってもらえば、10回に1回の頻度でコミュニケーションを図ることができるわけです(冊子では「三角通信」と名付けています)。実際に被災地で被災されたスタッフの皆さんが実体験したアイデアが活かされて制作されています。
こうした冊子こそ、できたら全国で配布されたら良いのにと思うのですが、今のところは東北エリアのドコモショップに配備されているのみのようです。今後のドコモ各地域支店さんの取り組みで全国配布されることに期待したいものです。
現在、東北エリアのドコモショップで配布されているそうです。先週私は青森公立大学での講義ついでに青森市内のドコモショップを覗いたら、本当に置いてありました! ぜひ多くの方に役立ててもらいたいものです。あ、もちろん、万が一大災害でケータイが故障したり紛失したりすることも考えられますので、ケータイ内の大切なデータのバックアップはお忘れなく。もちろんバックアップには、携帯マスターNXを使ってくださいね。
<宮城、岩手、青森、秋田、福島の各県のドコモショップに置いてあるようです! ぜひお手に取ってご覧ください。>


