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2011年07月

アドレス帳バックアップのススメ

 今回は、この連載の場を提供してくださったジャングルさんが発売する代表的なソフトウェア『携帯マスター』に関連し、アドレス帳バックアップの重要性について皆様に気づいていただきたく書かせていただきます。ちなみに…、すでにお気づきかもしれませんが、この連載タイトルもじつはジャングルさんの製品名にちなんでおります。

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 さて、世の中には『携帯マスター』のようなアドレス帳バックアップソフトというものが多種発売されていますが、読者の皆様はお使いになられたことはありますでしょうか?

 出勤の際に、家にケータイをうっかり置き忘れてきて困った方はいらっしゃいますか? 私も時々これをやらかしてしまいますが、何が困るかといえば「ケータイ」=「アドレス帳」が無いために電話を掛けられないことに頭を抱えるのではないでしょうか。自分宛に掛かってくる電話は、何か別のケータイや固定電話に転送を掛けるとか、留守番電話の応答を公衆電話から聞くなどで対応できるのですが、やはり「アドレス帳」が無ければ電話も掛けられませんし、メールも送れません。これが一番深刻な問題です。

 単にケータイを自宅やオフィスに忘れたぐらいならばまだよいですが、うかつに電車の中に置き忘れて発見できなくなったとか、あるいは水没させてしまってケータイ自体が再起不能になったとしたら…。これはもはやシャレになりませんよ。アドレス帳というのは、じつは自分のケータイの中だけにある重要な「人脈データベース」になっているはず。しかも常にアップデートされるものですから、紛失してしまったらもう取り戻せません。再度作り直すにしても、膨大な手間がかかることでしょう。

 ということで、日ごろから頻繁にアドレス帳をバックアップしておくことはとても重要なことなのです。そして、そのためのソフトが『携帯マスター』というわけです。

 「アドレス帳ソフトなど要らない」という方もいるかもしれません。確かに、アドレス帳のバックアップ方法は色々とありますので、ご自身でアドレス帳の重要性を認識されている方は、何らかの方法ですでに対処されているはずです。たとえば、端末のmicroSDにアドレス帳データのバックアップを取ったり、あるいは通信キャリアが提供する通信を使ったアドレス帳バックアップサービスを使うケースもあるでしょう。通信キャリアによっては、アドレス帳バックアップソフトを無償で提供しているところもあります。もちろんケータイショップに行って、アドレス帳データをフロッピーやUSBメモリなどにバックアップしてもらうという手もあります。

 色々な方法があるのですが、やはりおススメは「専用のソフトを使う」という話に尽きます。たとえば、microSDや通信キャリアの提供するアドレス帳バックアップサービスも手軽で便利ですが、スマートフォンに乗り換えたり、あるいはMNPして他のキャリアに乗り換えるといった場合に、簡単にはアドレス帳を移行できません。たとえば前述の事例のように、ケータイを自宅やオフィスに置き忘れた場合に、もしアドレス帳バックアップソフトを使っていれば、自宅やオフィスのパソコンにアドレス帳データを保管しておくことができます。したがって、仮にケータイがその場に無くてもアドレス帳の内容を参照することができます。

 最近ではスマートフォンとケータイの2台持ちとか、あるいはそれ以上の台数のケータイ等を同時に利用する方も増えています。こういった複数の端末でアドレス帳を共有したい場合にも、やはりアドレス帳バックアップソフトは便利です。

 『携帯マスター』の最新版「NX6」では、当然のことながら通信キャリアに関係なく、最新機種を含めた様々なケータイ同士でアドレス帳のバックアップやデータのコピーが可能です。さらにiPhoneやAndroidスマートフォンにも対応しています。これは大変心強い! アドレス帳ソフトは数あれど、この『携帯マスター』シリーズは年間販売本数シェア第1位、対応機種数も第1位という実績も誇っています。

 「アドレス帳のバックアップだけに、わざわざソフトを買うのはどうも…」という方もいるでしょう。アドレス帳ソフトというと、ただ単にバックアップを取ったり、他のケータイにコピーするだけのものと捉えがちですが、じつは使い始めると大変重宝します。

 最も重宝するのは「アドレス帳データをパソコン上で自在に編集できる」という点。ケータイを使い続けると、アドレス帳のメモリ件数は増える一方です。機種変更するごとにアドレス帳データも移行しているでしょうから、これまで関わってきた友人知人のあらゆるアドレス帳が蓄積されているはずです。私のケータイも黎明期からアドレス帳の移行を続けているので、改めてメモリを見てみると、なんと半角カタカナで登録されている友人までおりました(笑・つまりケータイの画面表示が全角になった1998年以前から引き継いでいるメモリということですね)。


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 最近では『捨てる技術』などというベストセラーがあるくらい、「不要なものを捨てる」ことが大切といわれています。これはアドレス帳にも言えることではないでしょうか。ぜひ一度、アドレス帳をパソコンでじっくり整理して、友人知人関係を改めて見直してみてはいかがでしょうか。同じ知人のデータが複数登録されていたり、すでに電話番号が変わっていて意味の無いデータなどもたくさん残っているはずです。さらに、最近のケータイのアドレス帳は登録できる項目が増えています。単に電話帳代わりに使うだけでなく、友人知人の誕生日、あるいはオフィスや自宅の住所など、様々な情報を詰め込んで、データベースとしての価値を高めていきましょう。

 『携帯マスター NX6』の機能はこれだけではありません。アドレス帳のバックアップのほかに、ケータイのデータを管理するための様々な機能を備えていることに驚かされます。アドレス帳データのほか、メールや画像、動画のバックアップも可能です。メールデータはバックアップするだけでなく、パソコンでの管理機能も充実していて、日付、差出人、宛先、件名、添付ファイルによる絞込みやグループ化なども可能です。パソコン上で、バックアップしたメールを絵文字やデコレーションを生かして閲覧することもできます。またケータイ内のスケジュールデータもバックアップや、Outlookのスケジュールとの同期も可能です。こうした機能は、また改めて順次ご紹介していきましょう。

世界では当たり前のSMS相互接続がようやくスタート

 あまり話題になっておらず、知らない方が大半なのが寂しい限りなのですが、じつは7月13日からSMS(ショートメッセージサービス)が通信キャリアを超えて相互に送受信できるようになりました。日本では長らく、ショートメッセージは同じ通信キャリアのケータイ同士では送れないものとされてきましたが、これからは電話番号さえ分かっていれば、どの通信キャリアのケータイ宛にもメッセージを送れるようになります。(auはCメールというサービス名称です)

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<auはCメールという名称のまま。写真は7月13日後の明細内容。
「Cメール(他社向け)」という項目が追加された。(友人の宮村氏より拝借)>

 わが国では、比較的早い時期からケータイにショートメッセージ機能が搭載されてきました。1996年春には関西セルラー(現在のau)で留守番電話機能の拡張で文字メッセージを預かるサービスが開始されました。さらに同年にはPHSでもショートメッセージ機能の搭載が開始されました。翌1997年には、NTTドコモが203シリーズを発売開始しショートメールサービスをスタートさせたことで、「ケータイでメールする」ということが本格的なものになっていきます。当時は女子高生たちがポケベルをコミュニケーション手段にしていた時代で、こうしたポケベルユーザーをケータイに移行させようというのが携帯各社の狙いだったわけです。

 ところが、各通信キャリアとも、ショートメッセージサービスに独自の機能拡張を図っていき、これを顧客の囲い込み手段としようと目論んだため、SMSに関しては互換性の無いサービスが長らく続くことに。

 一方、欧州では各国で利用されていったGSM方式の携帯電話の標準機能としてSMS機能が考案されました。もともとSIMロックも無く、各通信キャリアで利用されることが前提のGSM方式携帯電話でしたので、SMSも通信キャリアに関係なく、相互に送受信できるというのが前提でした。

 日本でもケータイが広く普及してくると、通信キャリアを超えてメールができない不都合を解消してほしいというニーズは高まっていったのですが、日本の場合はこれを「Eメール」で解決してしまいました。同じ通信キャリアのケータイ同士だけでなく、パソコンともメールの送受信ができるという発想で、回線ごとにEメールアドレスを付与し、インターネット経由でメッセージが送受信できる機能へと発展していきました。そしてこのEメールを通じて、パソコンだけでなく、異なる通信キャリアのケータイ同士でもお互いにメッセージのやり取りが可能となり、SMSの存在さえ忘れ去られた感がありました。

 しかし、ケータイのEメールには2点ほどデメリットがあります。

 1つ目は、パソコンと相互にメールの送受信ができるのは便利な一方で、迷惑メールの温床にもなりやすいということ(SMSでも迷惑メールが無いわけではないですが)。各通信キャリアとも迷惑メール対策を様々な形で提供していますので、迷惑メール被害は少なくなっていますが、一方でドメイン指定受信やパソコンメールの拒否などを利用するユーザーが増えたので、いざというときにパソコンからケータイ宛にメールを送れなくて不便を感じている方もいらっしゃるのでは?

 もう1つは、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)などを利用して電話番号そのままに他の通信キャリアに乗り換えてしまう場合、メールアドレスが変わってしまうこと。最近、ケータイメールが通じなくなった友人が増えたと思ったら、案外このパターンで他の通信キャリアに乗り換えたために連絡ができなくなるというケースが多いんですね。

 電話番号は分かっているのに、メッセージが送れない! そんな不満がSMSによって一気に解消されたわけです。送受信できるメッセージの文字数は70文字程度ですが、メールアドレスが分からなくてもメッセージを送れるこの便利さは計り知れないものがありますよ!

 なお、これまでEメールの送受信にかかる通信料はパケット定額を利用しているユーザーにとっては定額の範囲内でしたので気にならなかったと思いますが、SMSの場合は各通信キャリアが定める送信料が発生しますのでご注意を。Eメールと異なり、SMSの受信は無料です。また、SMSを利用するためには、アドレス帳の電話番号の整理もますます重要になるでしょう。そんな時にはアドレス帳バックアップソフト『携帯マスター NX6』のご愛顧をよろしくお願いします。

プロフィール

1967年東京都生まれ。携帯電話研究家、武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部准教授。多数の携帯電話情報メディアの立ち上げや執筆に関わってきた。ケータイコレクターとしても名高く保有台数は1000台以上。近著に『図解入門業界研究 最新携帯電話業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など。HPはこちら

木暮祐一オフィシャルサイト