国産スマートフォンの魅力を再確認!

 ちょうど1年前あたりからでしょうか、おサイフケータイやワンセグなどを搭載した国産スマートフォンが発売開始され、そうした国内サービスに魅力を感じて製品に飛びつきながらも、じつは海外メーカー製モデルとの性能や品質の差に俄然とし、購入されてからがっかりされた方も少なくないのでは? じつは私もその一人でした。iPhoneをはじめ、サムスンやHTC製のスマートフォンは快適に動作するのに、国産メーカーのものはどうしてこう「もっさり」しているんだろうと…

 しかし、それももはや昔の笑い話になりそうな感じです。今冬の国産モデルはがんばっているなという印象です。たまたまauの最新国産スマートフォン【DIGNO(ISW11K)】をお借りする機会があったので、その印象をご紹介しましょう。

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<京セラ製DINGOを大阪で試してきました>

 DIGNOは京セラとして初めて国内向けに供給するスマートフォンです。国内でスマートフォン初参入というと、ちょっと躊躇される方もいらっしゃるかもしれませんが、じつは京セラはこれまで「SANYOブランド」で北米向けにandroidスマートフォンを供給してきており、そこで十分な開発経験と実績を積み上げた上での国内展開ということで、DINGOは完成度も高い端末として仕上がっていました。

 おサイフケータイやワンセグなどの日本独自の機能はもちろんのこと、最大の魅力は高速通信WiMAXに対応し、UQコミュニケーションズが展開するWiMAXのネットワークを利用しでデータ通信が可能なことです。さらに防水機能も備えています。スマートフォンは、時に悪天候の中で利用することも多く、雨の中でも安心して利用できるという点で、今後防水機能を備えたスマートフォンは注目されていくはず。

 ちなみにDIGNOという名称は、京セラが1996年4月に当時のIDOとセルラー(共に現在のau)向けに供給したT214に冠されていたネーミングです。そのT214はディスプレイにサファイアガラスを使用するなど、惜しみなく高級感をかもし出した京セラの自信作でした。その愛称が再びスマートフォンに冠され、登場してきたのです。それだけ京セラはこのDINGOに社運をかけているのでしょう。

 前回、LTE方式のデータ通信について触れましたが、WiMAXによる通信はスペック上は劣っても、実際の使用感は同等以上! しかも国内ではWiMAXのほうが通信可能エリアははるかに充実していますから、このDINGOによるコンテンツや各種アプリの利用は実に快適でした。前回同様、マップ機能を実際に使ってみると、軽快に地図が表示されていきます。また、3G通信に比べ、上りのデータ通信速度が高速なので、画像や動画のファイルアップロードも快適です。たとえばfacebookやYouTubeなど、スマートフォンが普及することで日常的に大容量の画像や動画データをアップロードするような機会も増えています。そうした使い方をする際に、WiMAXは快適で良いですね。

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<画像のアップロードも速い!>

 そして、DINGOはWiMAX通信を利用したテザリング機能を利用することもできます。万が一WiMAXのエリア外だったとしても、3Gネットワークでテザリングできますから通信エリアで困ることもありません。しかもその利用料金は、スマートフォンの月額利用料に525円プラスするだけ。しかも1台のスマートフォンで、最大8台の機器を同時接続できます。モバイルWiFiルーターの月額使用料も案外馬鹿になりません。その機能がプラス525円で利用できるとなれば…、もはやモバイルWiFiルーターは不要ですね。(なお、2012年1月まではキャンペーンを実施中で525円が無料になります)

 おサイフケータイ機能は国産スマートフォンではもはや標準的機能となりましたが、やはりその真価が発揮されるのは交通系カードとしての利用でしょう。モバイルSuicaがあればじつは全国のJRで利用可能ですし、西鉄や福岡市交通局などとの相互利用も始まっています。おそらく来年あたりには、私鉄各社との相互利用も実現されるのではないかと思われますので、今後スマートフォンを購入されるなら、おサイフケータイ付をセレクトしておいたほうが確実に便利ですよ。

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LTEスマートフォンの時代が到来した!

 いよいよ、NTTドコモから、Xi(クロッシー)対応のスマートフォンが発売開始されました。Xiは3.9世代通信方式とかスーパー3Gなどと呼ばれる、既存の3Gサービスの5〜10倍の通信速度でデータ通信が可能なLTE方式を採用した新しいネットワークです。どうも市場ではauでも取り扱いが始まったiPhone 4Sばかりに目が奪われがちですが、私は技術的にはこのXi対応のスマートフォンが気になって仕方ありませんでした。従来の3Gネットワークと別の通信インフラを使っていることで、Xiが普及すればネットワークの混雑の解消にもつながります。Xi自体は昨年12月からスタートしていますが、これまでデータ通信端末しか発売されてきませんでした。しかし何よりこの新しい通信方式に対応の、通話も可能な端末がいよいよ発売開始になるとうことで、ワクワクしています。

 ケータイサービスはこれまでおよそ10年程度のサイクルで無線通信方式に関する技術革新があり、世代交代を続けてきました。第1世代(1G)のアナログ方式、第2世代(2G)のデジタル方式ののち、現在主流の第3世代(3G)は2001年に商用サービスを開始したFOMA(W-CDMA方式)から始まりました。すなわちFOMAスタートから10年を経た今年、いよいよ次世代方式となる(3.9世代という中途半端な表現が好きになれないが)LTE方式が本格的に商用化されたということになります。このLTE方式はKDDIほか他の各キャリアでも採用を決めており、今後主流の通信方式となっていくことは間違いありません。

 このLTE方式は、日本のほか、北米や韓国などでもスタートしています。じつはご縁があって、先月ソウルに渡航し、日本よりも一歩早く発売開始されていたLTE方式のスマートフォンを現地で体験させていただく機会を得ました。私が試用したスマートフォンは、NTTドコモが近日発売開始するOptimus LTE L-01Dと同型の現地モデル。LTE方式と言われても、外観はこれまでの既存のスマートフォンと大きな違いは無く、目新しさを感じるものでもありません。ところが、アプリやサイトなどのコンテンツを利用すると、その実力をひしひしと感じるのです。

 たとえば、マップの表示などではかなり重宝します。スマートフォンが一番便利だと感じたのはマップなどの地図機能です。従来のケータイでは、地図アプリにたどり着くまで手間がかかるので、あまり使う機会も無かったものの、スマートフォンではマップのアイコンをタップするだけですぐにその場所の地図や航空写真を表示させることができます。この使いやすさから、マップ機能を愛用されている方も多いはず。この地図表示が、LTE方式ではじつに軽快なのです。サクサク、スイスイと、地図が表示されるのです。拡大縮小などすると、これまでのスマートフォンではそのたびに地図データの読み込みがあり、画面に表示されるのを待っていたと思うのですが、LTEならば表示は一瞬です。しばらくLTEスマートフォンを使って軽快さに慣れてしまうと、従来の3G方式スマートフォンに戻れなくなってしまうほど。

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<アンテナマークの横に表示されている「LTE」に注目。地図の表示がじつに軽快>

 ちなみに、韓国や北米など、世界ではLTE方式のことを第4世代(4G)と呼んでいます。この世代の表現も定義はあいまいで、日本では既存の第3世代の技術を活用し発展させながら限りなく第4世代の通信速度に近いということで3.9Gとしていますが、ITU(国際電気通信連合)ではWiMAX(日本ではUQコミュニケーションズが採用)やHSPA+(同じくソフトバンクモバイルやemobileが採用)も4Gと呼称してよいとする声明を発表しています。なるほど、そう定義されてしまうとすでにわが国はすでに4G大国なんですね。

 わが国では、あえて表にはLTEという通信方式名称やその技術よりも、Xiというブランドの認知に努めるような傾向のプロモーションが多いようです。しかし、ブランドの浸透も重要なのですが、それがどれだけのポテンシャルを持った技術なのかを知っていただくような機会も重要でしょう。ソウルでは、若者が集まる繁華街・明洞(ミョンドン)で、LTEがどのようなものかを実体験できる特設ブースを用意し、通りがかりの市民に積極的にLTEという技術を肌で感じてもらう取り組みが行われていました。とても分かりやすく、その技術的な素晴らしさに多くの市民が驚嘆していました。日本でも、こうしたプロモーションの手法は参考になるのでは。

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<日本でいうと渋谷に相当する若者の街・明洞。ここをLTE訴求のキャンペーンがジャックしていた>

ついにauもiPhoneの販売を開始

 10月14日、iPhoneの最新端末「4S」の販売が開始されました。新端末の投入のほか、今回一番話題になっていることは、従来のソフトバンクモバイルによる販売に加え、新たにauでもiPhoneの取り扱いを開始したことでしょう。

 本来、世界では携帯電話端末と通信事業者(電話会社)を自由に組み合わせることができるというのが原則でした。携帯電話端末は家電品店や、百貨店などで自由に購入でき、それに通信事業者が発行するSIMカードを挿入して利用するものでした。組み合わせは基本的に自由です。

 たとえば、わが国で言う「機種変更」も、世界ではもっと簡単で、好みの端末を買ってくるだけ。面倒な手続きなどありません。気に入った端末があれば、お金を払えばすぐに自分のものになります。一般的な家電品と同じように購入できます。そしてSIMカードを差し替えれば機種変更完了です。

 また、香港では日本よりもはるかに先行して、番号ポータビリティー(MNP)を1999年から実現させていました。たとえばとあるユーザーが「別の電話会社のほうが電話料金がお得だ」と思い立ったら、新たな通信事業者の窓口に行って、MNPの手続きをすれば直ちに新しいSIMカードが発行され、それを差し替えるだけで電話会社の乗換えが完了するわけです。わざわざ携帯電話端末を買い換える必要さえありません。それまで使っていた端末のまま、また電話番号もそのまま、違う通信事業者と契約できてしまうのです。

 一方、わが国では、携帯電話端末と回線契約がセットになって提供されています。端末を買い換えるとなると一苦労です。身分証明書を窓口に提示して、そこからさらに手続きに1時間以上かかって、ようやく新端末を手に入れることができます。新たな端末にSIMカードを差し替えるだけで済みそうなものですが、手続き上はそう簡単ではありません。これには、端末や、それに付随するサービスの魅力でユーザーを囲い込んでいきたいという通信事業者の考え方があります。ユーザーが購入しやすいよう、様々な割引施策をセットにして、解約をさせないような手立てをあれこれ考えながら、携帯電話端末を販売しているのです。もちろん、端末販売と回線契約が一体化していることでメリットも見出せます。従来のiモードやEZwebなどといった、通信事業者独自のサービスを展開しやすく、ユーザーもパッケージになっているサービスを端末と共に購入し、すぐに利用できる便利さがあります。通信事業者によるサポート体制も万全です。

 世界でも、日本のこうした端末と回線契約をセットにした販売方法を踏襲しようというところも出てきています。中でも日本式のビジネスモデルを見事なまでに研究しつくし、端末販売に取り入れてしまった典型がアップルといえましょう。iPhoneの販売は、基本的には通信事業者と組んで、回線契約とセットで提供する形を取ってきました。端末販売価格や通信料金の価格設定にはアップル側の意向が強いという噂を聞きます。日本の携帯電話事業と唯一異なるのは、通信事業者と端末メーカーの立場が逆転したという点でしょうか。

 ともあれ、iPhoneは通信回線の契約とセットで提供されることで、意外にも安価に利用できるともいえます。たとえば、香港に行くとSIMロックされていないiPhoneが販売されています。これを購入し、日本に持ち込んで、たとえばNTTドコモと契約して(つまりiPhone用のmicro SIMカードを発行してもらって)、利用することができます。ただ、この場合は通信事業者が振舞う販売奨励金が一切考慮されない形になりますので、ソフトバンクモバイルやauで利用するのと違って、かなり高価になるわけです。端末価格は6~8万円、通信料もパケット代が8千円以上です。それでもNTTドコモで使いたいという方は、小数ながら実際に使われているわけです。

 今回iPhoneがソフトバンクモバイルのほかにauで販売されることになったことで、実質的にソフトバンクモバイル、au、そして並行輸入の形でNTTドコモでも利用できるようになりました。ソフトバンク版、au版はSIMロックが掛かっているとはいえ、同じ端末を3キャリアで利用する環境が整ったといえるのです。

 じつは、これはわが国のケータイサービスにおいて大きな変化をもたらすきっかけになるのではないかと期待しています。というのは、本来通信事業者を選ぶということには、その通信品質やネットワークの充実ぶりであったり、通信を利用する料金で良し悪しを決めるのが本筋だと思うのです。

 ところが、わが国におけるケータイ関連サービスの報道や店頭での販売合戦を見ていると、どうしてもケータイ・スマートフォン端末の良し悪しや、その販売価格ばかりが比較されてしまっていて、本来の通信事業者の評価までたどり着いていなかったように感じます。iPhoneという同じ端末を3キャリアで利用できる環境が整うことで、厳正に端末の販売価格(値引き)とその利用料金、通信エリアの充実度や品質(通信速度)、サポート体制などを比較し評価してくれるユーザーが増えていくと思います。そうすることで、通信事業者が本業の部分(つまり通信サービスの提供というところ)で、競争を繰り広げてくれるようになり、これがユーザーにとってより健全なケータイサービスへと発展していくことにつながっていくと思うのです。


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新たに入手したau版のiPhone 4S。4Sの売りとなる機能は音声で話しかけると、色々と調べてくれる機能「Siri」。まだ日本語に対応していないのだが、これはかなり面白い。話し相手にもなってくれる。たとえば夜中に「Good Mornig!」と話しかけたら「こんな時間に?」と言わんばかりの荒げた声が聞こえてきた(笑)

就活にスマートフォンは必須!?

 このところ、東北方面での話題が続いていますが、今週もまた仙台でのイベントの話。

 9月末に、仙台駅前の商業施設・AER(アエル)のセミナールームにて、地域の大学生向けに「就活力をアップする、スマホ活用術」というテーマで講師をさせていただきました。

 iPhone登場以降、大学生の間にもスマートフォンは浸透しつつありますが、一昨年ああたりから「就職活動に役立つ」という口コミが広まり、昨年の就職活動戦線では「スマホは必須」とまで言われるようになりました。

 スマホならば、PCのウェブサイトもそのまま閲覧できますし、PCで利用しているメールをそのままスマホで送受信できます。最近の企業は学生向け採用セミナーなどをウェブやメールで告知することも多く、そうした情報をいち早くキャッチしないと出遅れてしまうのです。いち早く的確に情報をキャッチし、そしてすぐにアクションを返せるのがスマホのメリットというわけです。また、企業の担当者の方とのコミュニケーションにもスマホは有効です。メールのやり取りなどのコミュニケーションはアクションが早いほど心象が良くなります(やり取りする文面などの工夫も必要ですが)。それもPCで利用するメールアドレスで送ることが必須です。ケータイメール(ケータイメールのアドレス)から連絡してくる学生さんの場合、PC利活用のスキルを疑われてしまいます。
 こうした迅速なコミュニケーションを実現するのにスマホは有利というわけです。従来のガラケーでは、閲覧できるウェブサイトも限定されてしまいますし(フルブラウザを使う手はありますが)、スマホならPCで利用しているメールを送受信できます。こうした背景から、就職活動に熱心な学生さんほどスマホを愛用するようになりました。

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 しかし、今年の就職活動ではさらなる異変が…。スマホを使うのは当然として、さらにソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の活用ができるかできないかで差が出てきそうなのです。

 たとえば先進的な企業が次々にfacebookなどのSNSをマーケティングに活用するようになってきました。企業のブランディングに使ったり、商品やサービスの告知に活用しつつ、消費者とのコミュニケーションを図る重要なツールになってきたわけです。となれば、そういった企業で求められる人材も、SNSを使いこなせて当然という流れになってきました。ではSNSを使いこなしているかはどう判断するか? 簡単なことです、企業の新卒採用担当者と就職を希望する学生とのコミュニケーションにSNSを使えばよいわけです。実際、一部の企業では新卒採用にfacebookを活用するところが増えています。

 たとえば、企業の採用担当者の名刺にfacebookのアカウントが印刷されていることも珍しくはなくなってきました。もし就職を目指される学生さんが、そうした名刺を頂戴したらどうしますか? もちろん、即効でフレンド申請をすべきです。もちろんお会いできたお礼を一言添えて。これもタイミングが重要で、採用セミナー終了後、なるべく早いほうが採用担当者に覚えてもらえる確立が高くなります。そんなことを帰宅してからパソコンでやっていてはだめ。だからこそ、すぐにSNSでアクションを起こせるスマホは役立つのです。

 当然、企業の採用担当者は、SNSにおける学生さんの書き込みにも目を光らせています。就職活動に向けて慌ててfacebookをはじめたとしても、ウォールを見ればどの程度使いこなしているか分かってしまいます。おまけにどんな友人関係があるかも見えてしまいます。また、従来mixiなどを使っていた世代は、facebookにプロフィール写真を入れていないケースも多いようですが、facebookにはfacebookなりの暗黙のルールがあります。ここでは自分自身をアピールしたい最高の写真を入れておきたいもの。こんな些細なところでも、採用担当者は「SNSを正しく使いこなしていないな」と判断してしまいます。

 そんなわけで大学生の皆さんは、早いうちからスマホを使いこなし(このスキルも社会人として重要です)、そしてスマホを使ってマメに理想の自分をSNSに構築していかなくてはならないのです。大変な時代になったものです。そもそもSNSというのは社会人のコミュニケーションツールでしたし、欧米では就職・転職のために長らく活用されてきました。当たり前の使い方といえばそれまでなのですが…。

 さて、そんなわけで「大学生になったらスマホ」という流れが一段と加速しそうですが、ガラケーからスマホに乗り換えるときはアドレス帳はじめ端末内のデータ移行にぜひ携帯マスターを使ってくださいね。

万が一の大災害時に家族とどうコミュニケーションするか

 5月のゴールデンウィークに対して、先週末からの連休をシルバーウィークと言うそうです。先日、報道番組を見ていたら、このシルバーウィークは近場での旅行機会が増加傾向にあると共に、休日の過ごし方について「家族の絆を大切にする」傾向が強まったということでした。東日本大震災で大きな被害を受けた東北沿岸の惨状を見ていると、有形の資産よりも家族との心の絆や思い出を残すことのほうが重要と考える人たちが確実に増えているのでしょう。

 もちろん、家族とのコミュニケーションにケータイは欠かせません。震災時に、それまで当たり前に使えていたケータイが輻輳(ふくそう)で使えなくなり、長時間に渡って通話もメールも使えず家族の安否が確認できなくて不安を感じていた方はとても多かったのではないでしょうか。私もその一人でした。

 そして改めて、大災害時に家族とどう連絡を取るかということを真剣に考えた方も多いと思います。とくに被災された方々ほど、こうした気持ち強かったことはいうまでもありません。そんなわけで、万が一に備えて家族で連絡手段を決めておこうということを啓蒙し、また万が一の際にケータイで連絡を取るためのちょっとしたノウハウをまとめた冊子『災害に備えよう! 家族が集まったらいますぐやるべき10のコト』が作られました。作成したのはNTTドコモ東北支店。そして東北で実際にケータイがつながらない環境を実体験された現地のスタッフのみなさんが制作に携わり、厳しい環境を経験されたからこそ出てきたアイデアが詰まっています。私も監修という形で制作に協力させていただきました。

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 基本的に、こうした大規模な災害が起こるとケータイは大混雑し、通話やメールは使い物になりません。Facebookやmixiなどのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は比較的につながりやすかったようですが、まだまだSNSは万人向けとはいえません。こんなときはやはり「電話番号」をID代わりに検索可能な「災害用伝言板」の活用が有効といえそうですが、これも日ごろから使い慣れておく必要があります。そして何より家族同士で緊急時の連絡手段について取り決めをしておくことが大切であることを、この冊子は説明してくれています。

 ケータイが混雑すると、通信に「規制」が掛けられます。たとえば90%規制となると、10回のうち1回という割合でしか通話や通信がつながらなくなります。では「10回のうち1回はつながるではないか」と思ったら大間違い。連絡先の相手も規制対象エリアに居たら10回に1回しかつながらない訳です。となるとつながる確立は100回に1回ということになるわけです。実際にはもっとつながりにくかったりします。

 では、何とかコミュニケーションする方法はないのでしょうか。本冊子では、こんな裏技が紹介されています。

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 たとえば今回の震災では関東以北のエリアが通信規制の対象になりましたが、関西や九州など、それ以外の地域ではそれほど通信に影響を受けなかったと聞いています。たとえば東北エリアから、関西の親戚や知人に連絡を取り、そこから中継してもらうような形で、東北エリアにいる家族に連絡を取ってもらえば、10回に1回の頻度でコミュニケーションを図ることができるわけです(冊子では「三角通信」と名付けています)。実際に被災地で被災されたスタッフの皆さんが実体験したアイデアが活かされて制作されています。

 こうした冊子こそ、できたら全国で配布されたら良いのにと思うのですが、今のところは東北エリアのドコモショップに配備されているのみのようです。今後のドコモ各地域支店さんの取り組みで全国配布されることに期待したいものです。

 現在、東北エリアのドコモショップで配布されているそうです。先週私は青森公立大学での講義ついでに青森市内のドコモショップを覗いたら、本当に置いてありました! ぜひ多くの方に役立ててもらいたいものです。あ、もちろん、万が一大災害でケータイが故障したり紛失したりすることも考えられますので、ケータイ内の大切なデータのバックアップはお忘れなく。もちろんバックアップには、携帯マスターNXを使ってくださいね。

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<宮城、岩手、青森、秋田、福島の各県のドコモショップに置いてあるようです! ぜひお手に取ってご覧ください。>

スマートフォンライブラリーを見てきました!

 先週、仙台に立ち寄る機会がありました。その際に、ちょっと噂に聞いていた「スマートフォンライブラリー」を覗いてきました。通信キャリアさんによるスマートフォンの訴求を目的としたショールームや体験スペースが各所に誕生しています。たとえば、KDDIは東京・原宿のKDDIデザイニングスタジオに最新ケータイやスマートフォンをタッチ&トライできるスペースを常設していますし、NTTドコモも、丸の内、梅田、神戸、京都、札幌、福岡などにスマートフォンラウンジを開設し、スマートフォンに特化したショールームとして端末展示やセミナーなどのイベントを展開しています。

 スマートフォンがどのようなものなのか理解を深めるべく実機を触ることができる、こうしたショールームの存在は大変意義があると思います。しかし、いかにも「キャリアさんのショールーム」という感じだと、なかなか気軽に立ち寄れるという気持ちになれないのが残念。

 しかしそんな中で、仙台駅前の商業施設・AER(アエル)の1Fにオープンした「スマートフォンライブラリー」は、小規模ながらも気軽にスマートフォンを体験できる画期的スペースと聞いておりました。はたして他のスマートフォンショールームとどう違うのかをこの目で見てみたいと思っていたのでした。

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<仙台駅前の商業施設AERに開設されているスマートフォンライブラリー>


 じつは、このスマートフォンライブラリは、NTTドコモと丸善がコラボレーションして実現したもの。この仙台・AERの1Fはもともと丸善仙台アエル店が入店しており、この書店の玄関部分にスマートフォンライブラリが開設されているのです。そしてスマートフォンライブラリーという名称から察するとおり、スマートフォンに関連する書籍やムックも一緒に並べられ、片手にスマートフォン解説書籍、もう片方の手でスマートフォン実機を操りながら、スマートフォンを体験できるようになっているのです。より深くスマートフォンを体験してもらうという意味では、こうした最新解説書籍や関連書とスマートフォン実機の両方を一緒に並べることって、とても意義がありそうですね。

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<スマートフォン関連の最新書籍とスマートフォンを自由に閲覧・体験できる>


 もちろん、スマートフォンライブラリーの奥には書店があるので、気になったスマートフォン関連書を購入して帰れますし、さらにスマートフォンも欲しくなったら、同じフロアにドコモショップも入店しています。駅前の商業施設ということで、待ち合わせ新名所にもなりつつあるそうです。すなわちスマートフォンライブラリ内にはカウンターや椅子も設置されていますので、スマートフォンを試しながら待ち合わせするというカップルも増えているのだとか。

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<待ち合わせにも最適>


 東京など大都市部ではかなりのユーザーがスマートフォンを使うようになったという印象ですが、一方で地方に行くとまだまだスマートフォンの所持率は高くはなさそうです。だからこそ、こういったスマートフォン体験スペースがますます地方都市に展開され、スマートフォンの便利さを多くの方が享受されると良いなと思います。ついでにジャングルさんも協賛に乗って、携帯マスターNX体験スペースを作ってもらってはいかが?(笑)

ケータイ業界はいずれIT企業に飲み込まれる?

 記事執筆が1週間遅れてしまいました! 読者の皆様、申し訳ありません。すっかりお盆でボケておりました。皆様はお盆はいかがお過ごしでしたか?

 さて、そのお盆の最中にとんでもないニュースが飛び込んできました。グーグルが約1兆円を投じてモトローラ・モビリティを買収するのだとか。1兆円という金額は半端ではありません。世界有数のネット企業となったグーグルですが、それでも同社の純利益の1.5年分を費やす金額だそうです。はたして、グーグルがモトローラを掌中に収める目的は何なのでしょうか?

 モトローラは1928年創業のメーカーで、ラジオや無線機、半導体チップなどの事業を行ってきました。このモトローラの中でケータイ関連事業を分社化したのがモトローラ・モビリティです。モトローラは、知る人ぞ知るケータイの名機を世の中に送り出してきました。1983年には、民用で世界初の携帯電話となるダイナタックを発売。1989年にはこれも世界的ヒットとなったマイクロタックを発売します。マイクロタックはフリップ型のケータイで、当時世界最小の端末でした。マイクロタックには色々と逸話がありまして、わが国では1988年にNTTがまるで辞書みたいな大柄な携帯電話を発売したばかり。その翌年にモトローラが一回り小さいマイクロタックを発売したことでNTT開発陣がそれよりもさらに小型軽量な携帯電話端末を作ると奮起したのです。これがきっかけで1991年にムーバの発売に至りました。わが国で、現在のような端末メーカー同士が競って携帯電話を製造するというスタイルは、言ってみればモトローラがもたらしてくれたのですね。

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 現在でも世界シェアで5位に入る端末メーカーで、Androidスマートフォンのシェアだけ見れば、1位のHTCに続いて2位に鎮座するメーカーです。そんなモトローラを、なんとグーグルが買ってしまいました。はたして、グーグルの狙いは何なのでしょうか。

 普通に考えれば、グーグルがスマートフォン端末の製造を担うようになる、ということだと思いますが、じつはこれはそう簡単に事を運べません。というのはグーグルを中心にオープンソースなスマートフォンOSとして開発されたAndroidは、グーグルから各端末メーカーへと供給されています。各端末メーカーにとっては、グーグルは中立的な位置づけだったからこそ、Androidの普及が実現できてきたのです。ところがグーグルが自らスマートフォンを製造するとなったら、他の端末メーカーはどう考えるでしょうか。グーグルが競合メーカーになってしまうわけですから。今後もグーグルがAndroidの普及を目指していくとしたら、やはり他の端末メーカーの手前、堂々と自社でスマートフォン端末を製造するという形にはならないのではと思います。

 では、何が目的で? 色々な憶測が飛び交っていますが、やはりモトローラが保有しているケータイやスマートフォンに関する特許を狙ったものというのが有力な説です。ユーザーの皆さんの知らないところで、じつは端末メーカー同士の激しい特許訴訟が繰り広げられています。一説によれば、スマートフォン1台の中に、25万件もの特許が詰まっていると言われています。古くからケータイの商品開発に当たってきた端末メーカーは、これらケータイやスマートフォンに関わる多くの特許をそれぞれ保持しています。その数はメーカーごとに数万件レベルなのだとか。

 一方、スマートフォンOSとして一躍首位に躍り出たAndroidですが、新参だからこそ、こうした特許などの権利に乏しいといわれています。Androidを搭載したスマートフォンを製造するメーカーが、旧来の端末メーカーやアップルなどに次々と訴えられるケースが出ているのだそうです。そこでグーグルが考えたのが、対応できる特許を所持している会社をまるまる買ってしまおうという発想だったのでしょう。モトローラは1万7千以上の特許を持っており、現在申請中のものも7,000件を超えるそうです。グーグルはこのモトローラの有益な資産ともいうべき特許をAndroid普及のために有効に使っていこうという考え方なのでしょう。じつは同様に、マイクロソフトもケータイに関連する特許の所持は少なく、今後のスマートフォン展開を想定してノキアとの関係を築いているところです。そうなるとケータイ関連特許の今後の戦いは、iPhone(アップル)、Android(グーグル)、WindowsPhone(マイクロソフト)の三つ巴になっていくのでしょうか。

 グーグルがモトローラを気まぐれで買ったわけではないにしても、その決定のスピードは従来のメーカーなど老舗企業のそれとはまったくスピード感の違うものだったのでしょう。IT企業の勢いを感じると共に、時代はますますネット企業が中心に動いていくのだと実感しました。すでに世界では端末メーカーの統廃合も進んでいます。わが国でも端末メーカーの再編が徐々に進んでいるところですが、これから向こう数年でケータイを取り巻く企業構成が大きく変わっていくのではないでしょうか。

複数の端末使い分け、アドレス帳編集のポイント

 日ごろから、電車の車内などで周囲のみなさんのケータイ利用状況を観察しているのですが、それにしてもスマートフォン率が高くなってきました。さらに、様子を伺っていると2台以上のケータイを所持している方がじつに多くなってきました。その組み合わせも色々ですが、おそらく仕事用とプライベート用に普通のケータイを2台使っているパターンと、ネット活用にスマートフォンと音声通話用にケータイという組み合わせで利用されているパターンが多いのではないでしょうか。

 なかでも、スマートフォンとケータイの2台持ちというパターンは今後ますます増えていくのではないでしょうか。思い切ってケータイからスマートフォンに乗り換える方も居るとは思いますが、スマートフォンはネット利用やアプリにはまっていると、あっという間に電池が無くなってしまいます。そのため、緊急連絡用にはやはりケータイを別に持っていたほうが便利というニーズが高いようです。

 そうしたスマートフォンの中でも、iPhoneとケータイを組み合わせて利用するパターンが一番多いのではないでしょうか。私もその1人(というかiPhone+ケータイの他に、カバンにはAndroidやらその他の予備ケータイやら色々入ってますが)。

 そこで、今日は一般のケータイから「携帯マスターNX6」を使ってiPhoneへアドレス帳をコピーするポイントをご紹介しましょう。

 スマートフォンでは、GoogleアカウントやExchengeなどを使ってパソコンで利用している連絡先リストを同期させることもできます。ある程度パソコンを使いこなされている方でしたら、こうした同期サービスを使って手際よくアドレス帳をスマートフォンに複製させることができると思います。逆にこうした同期サービスをご存知ない方には、簡単に利用できる「携帯マスターNX6」を手順どおりにお使いになられることをお勧めします。もちろん、GoogleアカウントやExchangeを利用されている方でも、ケータイのアドレス帳とパソコンの連絡先はまったく管理が別だったため、ケータイのアドレス帳をパソコンに取り込みたいというニーズもあるはずです(私もそうでした)。その場合は、ぜひ「携帯マスターNX6」を使ってください。

 まずはケータイからアドレス帳をパソコンに移します。携帯マスターNX6をインストールしたパソコンにケータイをUSBケーブルで接続しましょう。ケータイをパソコンに接続する際に、あらかじめケータイに同梱されているドライバやユーティリティソフトをインストールする必要がある機種もありますので、そこは各自ご確認ください。そして、携帯マスターNX6の「携帯電話追加」のボタンをクリックすると、接続したケータイが認識されるはずです。「読み込む機能」からパソコンにコピーしたい項目をチェックし、その後「インポート/エクスポート」ボタンを押せばデータがパソコンに取り込まれます。とても簡単でしょ。

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<ケータイ接続後、読み込む機能選択の画面>

ケータイをパソコンに接続し、携帯マスターNX6を起動して「携帯電話追加」する。

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<アドレス帳を読み込んだ後の画面>

 続いて、iPhoneへのアドレス帳のコピーです。同様にiPhoneをパソコンに接続してエクスポートすれば良いのですが、その前にアドレス帳のデータの整理をしておきましょう。

 ここで1つポイントがあります。じつはたいていのケータイのアドレス帳では、名前が「姓」と「名」で分かれていません。ところがiPhoneをはじめとするスマートフォンでは、「姓」と「名」を別々に入力するようになっています。そのままケータイのアドレス帳をスマートフォンにコピーすると、姓も名もまとめて「姓」の項目に書き込まれてしまいます。そこで「携帯マスターNX6」で以下の作業を行っておくことで、スマートフォン側で「姓」と「名」に分けて書き込みが可能です。

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<「携帯マスターNX6」のアドレス帳で「編集画面」を開く>

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<「名前」において「姓」と「名」に分ける箇所に、半角のスペースを入力>
 
じつはこれでOK。この状態でiPhoneに書き込めば「姓」と「名」に分けて登録ができます。フリガナも同様です(ただしWindows 7/Vistaでは、フリガナはすべて「姓」のほうに登録されてしまうようです)。

 iPhoneをパソコンに接続し、携帯マスターNX6で編集するにあたっては、ひと手順必要になります。パソコンにあらかじめiTunesをインストールしておく必要があります。まずはiTunesを起動し、iTunesから「iTunes上のディバイス」→「情報」→「連絡先の同期」→「WindowsContact」→下部「適応」をクリックします。その上で、携帯マスターNX6を起動し作業に入る必要があります。

世界では当たり前のSMS相互接続がようやくスタート

 あまり話題になっておらず、知らない方が大半なのが寂しい限りなのですが、じつは7月13日からSMS(ショートメッセージサービス)が通信キャリアを超えて相互に送受信できるようになりました。日本では長らく、ショートメッセージは同じ通信キャリアのケータイ同士では送れないものとされてきましたが、これからは電話番号さえ分かっていれば、どの通信キャリアのケータイ宛にもメッセージを送れるようになります。(auはCメールというサービス名称です)

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<auはCメールという名称のまま。写真は7月13日後の明細内容。
「Cメール(他社向け)」という項目が追加された。(友人の宮村氏より拝借)>

 わが国では、比較的早い時期からケータイにショートメッセージ機能が搭載されてきました。1996年春には関西セルラー(現在のau)で留守番電話機能の拡張で文字メッセージを預かるサービスが開始されました。さらに同年にはPHSでもショートメッセージ機能の搭載が開始されました。翌1997年には、NTTドコモが203シリーズを発売開始しショートメールサービスをスタートさせたことで、「ケータイでメールする」ということが本格的なものになっていきます。当時は女子高生たちがポケベルをコミュニケーション手段にしていた時代で、こうしたポケベルユーザーをケータイに移行させようというのが携帯各社の狙いだったわけです。

 ところが、各通信キャリアとも、ショートメッセージサービスに独自の機能拡張を図っていき、これを顧客の囲い込み手段としようと目論んだため、SMSに関しては互換性の無いサービスが長らく続くことに。

 一方、欧州では各国で利用されていったGSM方式の携帯電話の標準機能としてSMS機能が考案されました。もともとSIMロックも無く、各通信キャリアで利用されることが前提のGSM方式携帯電話でしたので、SMSも通信キャリアに関係なく、相互に送受信できるというのが前提でした。

 日本でもケータイが広く普及してくると、通信キャリアを超えてメールができない不都合を解消してほしいというニーズは高まっていったのですが、日本の場合はこれを「Eメール」で解決してしまいました。同じ通信キャリアのケータイ同士だけでなく、パソコンともメールの送受信ができるという発想で、回線ごとにEメールアドレスを付与し、インターネット経由でメッセージが送受信できる機能へと発展していきました。そしてこのEメールを通じて、パソコンだけでなく、異なる通信キャリアのケータイ同士でもお互いにメッセージのやり取りが可能となり、SMSの存在さえ忘れ去られた感がありました。

 しかし、ケータイのEメールには2点ほどデメリットがあります。

 1つ目は、パソコンと相互にメールの送受信ができるのは便利な一方で、迷惑メールの温床にもなりやすいということ(SMSでも迷惑メールが無いわけではないですが)。各通信キャリアとも迷惑メール対策を様々な形で提供していますので、迷惑メール被害は少なくなっていますが、一方でドメイン指定受信やパソコンメールの拒否などを利用するユーザーが増えたので、いざというときにパソコンからケータイ宛にメールを送れなくて不便を感じている方もいらっしゃるのでは?

 もう1つは、MNP(モバイルナンバーポータビリティ)などを利用して電話番号そのままに他の通信キャリアに乗り換えてしまう場合、メールアドレスが変わってしまうこと。最近、ケータイメールが通じなくなった友人が増えたと思ったら、案外このパターンで他の通信キャリアに乗り換えたために連絡ができなくなるというケースが多いんですね。

 電話番号は分かっているのに、メッセージが送れない! そんな不満がSMSによって一気に解消されたわけです。送受信できるメッセージの文字数は70文字程度ですが、メールアドレスが分からなくてもメッセージを送れるこの便利さは計り知れないものがありますよ!

 なお、これまでEメールの送受信にかかる通信料はパケット定額を利用しているユーザーにとっては定額の範囲内でしたので気にならなかったと思いますが、SMSの場合は各通信キャリアが定める送信料が発生しますのでご注意を。Eメールと異なり、SMSの受信は無料です。また、SMSを利用するためには、アドレス帳の電話番号の整理もますます重要になるでしょう。そんな時にはアドレス帳バックアップソフト『携帯マスター NX6』のご愛顧をよろしくお願いします。

アドレス帳バックアップのススメ

 今回は、この連載の場を提供してくださったジャングルさんが発売する代表的なソフトウェア『携帯マスター』に関連し、アドレス帳バックアップの重要性について皆様に気づいていただきたく書かせていただきます。ちなみに…、すでにお気づきかもしれませんが、この連載タイトルもじつはジャングルさんの製品名にちなんでおります。

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 さて、世の中には『携帯マスター』のようなアドレス帳バックアップソフトというものが多種発売されていますが、読者の皆様はお使いになられたことはありますでしょうか?

 出勤の際に、家にケータイをうっかり置き忘れてきて困った方はいらっしゃいますか? 私も時々これをやらかしてしまいますが、何が困るかといえば「ケータイ」=「アドレス帳」が無いために電話を掛けられないことに頭を抱えるのではないでしょうか。自分宛に掛かってくる電話は、何か別のケータイや固定電話に転送を掛けるとか、留守番電話の応答を公衆電話から聞くなどで対応できるのですが、やはり「アドレス帳」が無ければ電話も掛けられませんし、メールも送れません。これが一番深刻な問題です。

 単にケータイを自宅やオフィスに忘れたぐらいならばまだよいですが、うかつに電車の中に置き忘れて発見できなくなったとか、あるいは水没させてしまってケータイ自体が再起不能になったとしたら…。これはもはやシャレになりませんよ。アドレス帳というのは、じつは自分のケータイの中だけにある重要な「人脈データベース」になっているはず。しかも常にアップデートされるものですから、紛失してしまったらもう取り戻せません。再度作り直すにしても、膨大な手間がかかることでしょう。

 ということで、日ごろから頻繁にアドレス帳をバックアップしておくことはとても重要なことなのです。そして、そのためのソフトが『携帯マスター』というわけです。

 「アドレス帳ソフトなど要らない」という方もいるかもしれません。確かに、アドレス帳のバックアップ方法は色々とありますので、ご自身でアドレス帳の重要性を認識されている方は、何らかの方法ですでに対処されているはずです。たとえば、端末のmicroSDにアドレス帳データのバックアップを取ったり、あるいは通信キャリアが提供する通信を使ったアドレス帳バックアップサービスを使うケースもあるでしょう。通信キャリアによっては、アドレス帳バックアップソフトを無償で提供しているところもあります。もちろんケータイショップに行って、アドレス帳データをフロッピーやUSBメモリなどにバックアップしてもらうという手もあります。

 色々な方法があるのですが、やはりおススメは「専用のソフトを使う」という話に尽きます。たとえば、microSDや通信キャリアの提供するアドレス帳バックアップサービスも手軽で便利ですが、スマートフォンに乗り換えたり、あるいはMNPして他のキャリアに乗り換えるといった場合に、簡単にはアドレス帳を移行できません。たとえば前述の事例のように、ケータイを自宅やオフィスに置き忘れた場合に、もしアドレス帳バックアップソフトを使っていれば、自宅やオフィスのパソコンにアドレス帳データを保管しておくことができます。したがって、仮にケータイがその場に無くてもアドレス帳の内容を参照することができます。

 最近ではスマートフォンとケータイの2台持ちとか、あるいはそれ以上の台数のケータイ等を同時に利用する方も増えています。こういった複数の端末でアドレス帳を共有したい場合にも、やはりアドレス帳バックアップソフトは便利です。

 『携帯マスター』の最新版「NX6」では、当然のことながら通信キャリアに関係なく、最新機種を含めた様々なケータイ同士でアドレス帳のバックアップやデータのコピーが可能です。さらにiPhoneやAndroidスマートフォンにも対応しています。これは大変心強い! アドレス帳ソフトは数あれど、この『携帯マスター』シリーズは年間販売本数シェア第1位、対応機種数も第1位という実績も誇っています。

 「アドレス帳のバックアップだけに、わざわざソフトを買うのはどうも…」という方もいるでしょう。アドレス帳ソフトというと、ただ単にバックアップを取ったり、他のケータイにコピーするだけのものと捉えがちですが、じつは使い始めると大変重宝します。

 最も重宝するのは「アドレス帳データをパソコン上で自在に編集できる」という点。ケータイを使い続けると、アドレス帳のメモリ件数は増える一方です。機種変更するごとにアドレス帳データも移行しているでしょうから、これまで関わってきた友人知人のあらゆるアドレス帳が蓄積されているはずです。私のケータイも黎明期からアドレス帳の移行を続けているので、改めてメモリを見てみると、なんと半角カタカナで登録されている友人までおりました(笑・つまりケータイの画面表示が全角になった1998年以前から引き継いでいるメモリということですね)。


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 最近では『捨てる技術』などというベストセラーがあるくらい、「不要なものを捨てる」ことが大切といわれています。これはアドレス帳にも言えることではないでしょうか。ぜひ一度、アドレス帳をパソコンでじっくり整理して、友人知人関係を改めて見直してみてはいかがでしょうか。同じ知人のデータが複数登録されていたり、すでに電話番号が変わっていて意味の無いデータなどもたくさん残っているはずです。さらに、最近のケータイのアドレス帳は登録できる項目が増えています。単に電話帳代わりに使うだけでなく、友人知人の誕生日、あるいはオフィスや自宅の住所など、様々な情報を詰め込んで、データベースとしての価値を高めていきましょう。

 『携帯マスター NX6』の機能はこれだけではありません。アドレス帳のバックアップのほかに、ケータイのデータを管理するための様々な機能を備えていることに驚かされます。アドレス帳データのほか、メールや画像、動画のバックアップも可能です。メールデータはバックアップするだけでなく、パソコンでの管理機能も充実していて、日付、差出人、宛先、件名、添付ファイルによる絞込みやグループ化なども可能です。パソコン上で、バックアップしたメールを絵文字やデコレーションを生かして閲覧することもできます。またケータイ内のスケジュールデータもバックアップや、Outlookのスケジュールとの同期も可能です。こうした機能は、また改めて順次ご紹介していきましょう。

プロフィール

1967年東京都生まれ。携帯電話研究家、武蔵野学院大学国際コミュニケーション学部准教授。多数の携帯電話情報メディアの立ち上げや執筆に関わってきた。ケータイコレクターとしても名高く保有台数は1000台以上。近著に『図解入門業界研究 最新携帯電話業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム)など。HPはこちら

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